第27回日本老年泌尿器科学会を、平成26年6月13日(金)~14日(土)に、山形テルサ(山形市)において開催することになり、大変に光栄に存じます。
今学会のメインテーマは、「安心で温かな『老年泌尿器ケア』の進歩のために」と致しました。
今後空前の高齢化が推計されています我が国の、高齢者の排尿機能、がん医療、看護・介護、地域・多職種連携等、広範な問題について、皆さまからの演題報告を主軸に、ぜひとも有意義な情報交換と掘り下げた討論の機会に致したいと考えています。
特に、今回は、高齢者や患者の皆様にとって切実な排泄の課題について、安心で温かなケアの更なる進歩をめざし、老年泌尿器科学の成り立ち、ならびに排泄ケアの基本論を改めて踏まえ、下部尿路症状ケアの洗練と教育、CIC(清潔間歇導尿)を代表とするカテーテル管理とケアなど、国内外の第一線で活動されている発表者の方々を迎え、討論を行う予定です。
また、高齢者のがん医学の最新の取り組みと展望について、討論が行われる予定です。
そして、激変の最中にある日本の社会保障、医療保険・介護保険の今後の方向性を学び、同時に、高齢者排泄ケアシステムの整備に向けた、踏み込んだ討論も計画させて頂いております。
会期中の様々な討論を通し、「老年泌尿器ケア」の実践が、多職種連携チームの中で一層充実し、系統的に発展できる機会となることをめざしています。
今大会が開催される6月は、新緑があふれ、自然豊かな山形のとりわけ美しい季節になります。
そして、さくらんぼシーズン始まりの時期で、食・果物王国山形の醍醐味を、存分に堪能して頂きたいと考えております。
今回、看護職として2人目となる学会長を山形大学でお引き受け致すこととなり、そのため、本学医学部腎泌尿器外科学講座が副会長・事務局体制を敷く運びとなり、歴史ある日本老年泌尿器科学会におきまして、初めての運営体制により、開催させて頂くこととなりました。
日本老年泌尿器科学会の一層の発展のために、全力を挙げて準備に努める所存です。
どうぞ、ぜひとも多くの皆様の御協力と御参加をお待ちしております。